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2024/09/23 18:24
いつもご利用ありがとうございます。
最近、掲載しました「日本カセットテープ大全」を見ていて、思い出したことなどを書かせて頂きます。
今更ですが、昔のカセットテープが懐かしくて、ここしばらく集めています。自分の好みの曲をいくつか選び、録音して1本のテープができると、自分の作品ができたことに満足しています。
昔、ソニーからClassic、Pops、Rockという音楽のジャンルで使い分ける発想のカセットテープが3種類発売されました。当時いくらで買ったか覚えていませんが、ハイポジションのRockはノーマルポジションのClassicとPopsより少々高かったです。まだ中学生か高校生だった私は、価格を気にしてPopsを買いました。そのテープで録音したのは、映画「フラッシュゴードン」のサントラ盤です。その頃、レンタルレコード屋があって、そこで借りたレコードをテープに録音し楽しんでいました。録音した音はレコードの音と比較すると劣りますが、自分なりに1本のテープを作ったことで満足していたと思います。ただ、せっかく録音したのに多分1、2回しか聴いていません。クイーンが音楽を担当していたサントラ盤でした。映画の雰囲気が楽しめるのですが、映像ないことで途中で飽きてしまったのだと思います。今思えば、他のレコードから録音して楽しんでも良かったと感じます。
カセットテープは、ラジカセやカセットデッキにセットしてすぐ聴ける手軽さが良くて随分使いました。レコードを友達から借りて録音したり、テープを渡されて録音してあげたり。でも、録音してそのまま再生せずにケースに入れたまま1度も再生しないテープも随分あったかもしれません。
使っていたカセットデッキは当時(私の中では)最強と思われるノイズリダクション「dbx」が搭載されたテクニクス製でした。確かにこのデッキに搭載された「dbx」はかなりノイズを低減できます。とても良いと思いましたが、私の周りで「dbx」を使っている人は誰もいませんでした。これを使って録音したテープを渡しても正常に再生できないので、録音を頼まれるとノイズリダクションはいつも「off」にしていました。自分で録音/再生するには良いのですが。
録音は、テープをセットしたカセットデッキの「REC」ボタンと「PAUSE」ボタンの2つを押して録音のスタンバイ状態にし、レコードプレーヤーのスタートボタンを押して再生。カセットデッキのレベルメータが動き始めます。録音レベルの調整ボリュームを回し、レベルメータを0~4dBくらいに合わせます(ノーマルテープの場合)。レベル合わせが終わったらレコードプレーヤーを止め、最初から再生させます。緊張しながら、針がレコードに降りる瞬間の音を聞きます。「ボッツ」と聞こえたらカセットデッキの「PLAY」ボタンを押して録音スタートです。ここでたまにやる失敗が、カセットテープのリーダー部分を進めていなくてレコードの1曲目が途中から録音されてしまうことです。すぐに気づけば良いのですが、全部録り終えた後で気づいた時のがっかり感はすごいです。録音に費やした時間すべてが無駄になります。カセットデッキのレベルメータを見ながらレコードの再生している音楽を聴いていればすぐに気づくのですが、レコードプレーヤーのスタートボタンを押して油断してしまうこともありました。
めでたく録音が最初から最後(A面~B面)まで終えたときの満足感はたいそうなものでした。(今もですが。)
写真は、テクニクスのRS-M255Xです。久しぶりに電源入れてみました。ちゃんと再生できました。40年以上も経過しているのに素晴らしいです。
※1 Classic、Popsはノーマルポジション(TYPEⅠ)、Rockはハイポジション(TYPEⅡ)
録音時間、Classic:54分/74分、Pops:54分/84分、Rock:4分/84分
1981年発売 ソニー製
※2 ステレオカセットデッキ RS-M255X
定価 ¥59,800(当時)
1981年発売 テクニクス(パナソニック)製
※3 テープの巻始めと終わりの透明又は半透明のテープ。録音する為の磁性体が塗布されていない。
この部分をクリーニング効果のあるリーダーテープにしていた製品もあった。